褒めるだけの書評ブログ

よい部分をみつけるための読書。褒めるだけの書評ブログ。

ホームレス消滅

 

ホームレス消滅 (幻冬舎新書)

ホームレス消滅 (幻冬舎新書)

 

 

f:id:ponsan:20140222194518g:plainあらすじ

ホームレス取材歴20年の著者が、数字だけでは見えない、再貧困者たちのプライドや超マイペースな暮らしぶりを徹底レポート。

現在、全国で確認されている路上生活者の数は4555人。年々、各自治体が対象を強化し、ここ10年で7割近くが減少した。

救済を求める人がいる一方で、あえて現状の暮らしに留まる人も少なくない。

しかし、ついに東京は2024年を目標とした『ゼロ』宣言を、大阪は2025年の万博に向け、日雇い労働者の街・西成を観光客用にリニューアルする計画を発表。

f:id:ponsan:20140222194518g:plain感じた事

ホームレスと聞くと、お金がない人、家が無い人、汚い人、臭い人といった偏見の目で見てしまいがちだけれど、同じ人間である事に変わりはない。

本質を理解する為に読んでみると、20年間取材を続けた内容が詰まった集大成の本であるということが伝わる。

何故なら、ルポライターとして実体験をベースにして書いてある本だからだ。

f:id:ponsan:20140222194518g:plain心に響いた言葉

アルミ缶回収を13時間やって稼いだ金額。

アルミ缶を集めてはつぶすを繰り返しながら進でいく。結局、ゴールの上野公園までは13時間かけて歩いた結果、稼いだお金は500円ほどだった。時給は50円を切った。

ホームレスを食い物にする貧困ビジネス

囲い込み治療と呼ばれていたこのやり方は、異常なまでに儲かるのだと言う。どう見ても法の目をかいくぐり、生活保護制度を利用して儲ける病院に見える。

時給50円1日21時間の労働の世界。

仕事の内容は、屋台を引いて、焼き鳥を焼いて売るというものだ。しかし、その会社はそもそも屋台を出す許可を取っていない。通報されたら立ち退いて、よその場所で店を出すという、イリーガルな仕事だった。

f:id:ponsan:20140222194518g:plain感謝

著者の村田らむ様へ。

執筆おつかれさまです。また、ありがとうございましたk

ルポライターとして実体験をベースにされた内容はとても面白く、楽しく読ませて頂きました。twitterでもコメントを頂きました。

掏摸

 

掏摸(スリ) (河出文庫)

掏摸(スリ) (河出文庫)

 

 f:id:ponsan:20140222194518g:plainあらすじ

東京を仕事場にする天才スリ師。ある日、彼は『最悪』の男と再会する。男の名は木崎。かつて仕事をともにした闇社会に生きる男。木崎は彼に、こう囁いた。「これから3つの仕事をこなせ。失敗すれば、お前を殺す。逃げれば、あの女と子供を殺す」運命とは何か、他人の人生を支配するとはどういうことなのか。そして社会から外れた人々の切なる祈りとは・・・。

f:id:ponsan:20140222194518g:plain感じたこと

 p120からのある貴族の話が印象的だった。手に入れたものは全て手に入れ、様々な女を毎日のように抱き、権力、名声、全てを手に入れた人間は何を欲するのか。人間の欲がなくなることはない。この貴族は、ある一人の人間の運命を決定することで最高の喜びを感じた。という狂った話なのだけれど、あらゆる欲が満たされると他人の支配欲というのも生まれるのだろうと感じた。木崎は、天才スリ師を支配しようと動くのだけれど・・・。残酷な運命の中で生きる個人の抵抗を書いた小説になっている。

f:id:ponsan:20140222194518g:plain学んだこと・心に響いた言葉

①宗教に目を向けてみるといい。ヤーヴェに従ったイスラエル人がなぜヤーヴェを恐れたか。その神に、力があったからだよ。神を信じる人間は、多かれ少なかれ神を恐れている。なぜなら、神に力があるからだ。

②破滅にはいつも、つまらない形がある。つまらない現実の形がついてくる。

③この人生において最も正しい生き方は、苦痛と喜びを使い分けることだ。全ては、この世界から与えられる刺激に過ぎない。

f:id:ponsan:20140222194518g:plain感謝

著者の中村文則様へ

執筆お疲れ様です。また、ありがとうございました。自分自身が絶望的な状況に追い込まれた時にまた読んでみたいと思わされる一冊でした。

社長は少しバカがいい。

社長は少しバカがいい。~乱世を生き抜くリーダーの鉄則

社長は少しバカがいい。~乱世を生き抜くリーダーの鉄則

f:id:ponsan:20130420191333g:plain感じたこと

『社長は少しバカがいい』という非常にインパクトがある題名。バカというよりも、本を読み進めて行くと非常識をつらぬく度胸のある経営魂をもっていることがわかる。シンプルで力強い言葉の数々があり、その言葉の一つ一つがガツん!!と衝撃を打たれたように頭に入ってくる。インパクトのある言葉は、非常に面白く笑ってしまう。社長に必要なのは、『運』と『勘』と『度胸』。ドシっとした腹なんだよ。という言葉で始まり、最後には『ジョブズが亡くなってしまった。もうこの世に俺しかいない』で終わっている。1つ1つの冗談がかっこよく見えてしまうし、冗談ではないような気がしてしまうから不思議である。経営者の方々だけでなく、これから起業を志す人、働く人にもおすすめの一冊だ。

f:id:ponsan:20130420191333g:plain学んだこと・心に響いた言葉

①僕は、あんまり経営書は読まない。役に立つのは歴史だ。特に、戦争の歴史にはヒントがたくさんつまってる。なぜなら、経営のいちばん凝縮した局面というのは、戦争そのものだからだ。

②要するに、成功者というのはだいたい博打ウチだということだ。要所要所で博打に勝った者が、成功者となる。

③どんなに遊んでいても、仕事のことが頭から離れない。常に、頭の片隅で考え続けてる。夢の中でも考えてる。24時間365日がオン。

④いちばん大事なのは、人間が元気でいることだ。

f:id:ponsan:20130420191333g:plain感謝

著書の鈴木喬様へ

執筆お疲れ様です。また、ありがとうございます。

素晴らしい本に出会い、読めたことに感激しています。

営業零課接待班

営業零課接待班 (講談社文庫)

営業零課接待班 (講談社文庫)

「営業零課接待班」

f:id:ponsan:20130420191333g:plainあらすじ

苦手な営業に異動となり、ついにリストラ勧告まで受けたマジオこと真島等は、接待専門の『営業零課』で再起を図ることに。落ちこぼれ社会人のマジオと仲間たちは修羅場を乗り越え、年間売上50億という無謀な目標を達成できるのか!?涙も笑いも挫折も成功も、働くことのすべてが詰まった感動の営業小説。

 f:id:ponsan:20130420191333g:plain感じたこと

4月から社会人として、営業職になった私。自分自身もデキる人間とは程遠く、営業職としてやっていけるのかという不安もあった。しかし、この小説を通して何とか頑張っていこうと勇気をもらうことができた。口下手で人見知りの自分でも、真面目に働くことでいつか仕事の楽しみを見つけたい。無謀な目標に向かって、新たなことにチャレンジしていく主人公を含めた仲間たちが、最終的にはどうなるんだろう!?というドキドキ感が止まりませんでした。

 f:id:ponsan:20130420191333g:plain学んだこと・心に響いた言葉

①顧客の話を聞くときは、演技ではなく心底相手のことに関心を持つべし。

②営業と技術は少なからず対立するもの。そんな時は、組織を枠を払って人と人との目線で対立せよ。

③営業は上手くしゃべれなくていい。口下手なために却って信頼される人間もいる。自分に合った営業手法を見極めよ。

 f:id:ponsan:20130420191333g:plain感謝

著者の安藤祐介様へ

執筆お疲れ様です。また、ありがとうございました。

自分の個性を大事にして、社会人生活を過ごそうという勇気が芽生えました。

褒めるだけの書評ブログ開設

私は、旅が好きという趣味に加えて、本が好きです。

本を読んで終わり。

というのもいいのですが、本も読んだら1週間後には内容を覚えていない事が多い。

 

そこで、自分がこの本を読んで、学んだ点は何なのか、この本のいいところは何だろうかという点を重きに置いてブログを書いていきたいと思った。

 

私は今年の4月から社会人として働くことになった。

会社で働いているとよくわかるが、人は他人の短所をみつけて指摘をすることが多い。また、短所をみつけるのは子供にもできる。

 

しかし、人の長所をみつけ、褒めるということは簡単なようで難しいということに気付いた。

人間というのは必ず楽な方へ流れるから、人やモノの悪い部分のみに目をやってしまう習性がある。

この習性をなくすためには、日々よいところをみつける行動をしなければならないと感じた。

最も身近で良い部分をみつけることができるのは、私にとって読書だ。

「本のよい部分をみつける」というのを目標にする読書は、とても楽しそうだ。

20代の勉強力で人生の伸びしろは決まる

20代の勉強力で人生の伸びしろは決まる

そんなきっかけを与えてくれたのは、この本である。

「20代の勉強力で人生の伸びしろは決まる。」

この本で、私が胸に刺さった言葉は3つ。

 

①人生のハズレをいかに当たりに変換していくかが、その人の知性だ。

②できる人になるためには、できる人を演じてみる。

③人と違う感性を持って、人と違った視点のコメントを述べていくためには、すべての選択肢は少数派の松か梅のいずれかを選択するべきだ。

 

の3つである。

誰しも憧れる人がいるはずだ。

私は、憧れる人のように人生を過ごしたい。

憧れる多くの人は、人生を楽しみ、ポジティブな発想で生きる人達だ。

そのため、褒める言葉を発する癖のある人に私はなりたい。

それが私の褒めるだけのブログを開設しようと決めた理由である。

 

やってだめなら、やめればいい。

そんな感じで始めてみます。